「TORAYA CAFE」表参道ヒルズ店

人ごみを懸念し、足が向かなかったのですが、
先日の三連休に、ようやく表参道ヒルズへ行ってきました。

連休でしたので混雑具合は想像できましたが、それにしても予想以上の人出…。
スローブ状の通路を、一方通行に人々が流れる様子は、まるでエッシャーの絵のようでした。
全体的にシルバーの色調も、近未来的な不思議さがありました。

目的は、「TORAYA CAFE」。
以前、六本木ヒルズ店に行ったことがありましたが、ちょうどお茶の時間だったため、
1時間半程並んだ記憶があります。
居心地が良いカフェなので、回転が遅いのは仕方ないと思いましたが、
やはり待ち時間には辟易します。
今回はそれを見越し、ランチも一緒に食べようと、正午前に行ってみました。
既にお客さんが並んではいましたが、六本木よりも回転が良く、15分程度で入店できました。

ランチメニューは三種類。
野菜スープとソーダブレッドのセット、チーズトースト、サンドイッチ。
ドリンク付き、デザートとドリンク付き、スープとデザート付き、という風に、
それぞれ好みでセットにできます。
私は、チーズトーストを、一緒に行った友人は、サンドイッチを、
それぞれドリンク・デザート付きでオーダー。
和風カフェなのに、食事メニューが普通にカフェごはんで、少々驚きました。
ごはんものやお惣菜があったら良かったのにな、というのが正直な感想です。

チーズクリームトーストとベビーリーフのサラダ。

まろやかなホワイトソースにダイスカットのじゃがいもを散りばめ、
チーズがたっぷり載り、カリッと焼き上げられています。
とにかくマイルドで、ホワイトソースとチーズで、グラタンを食べているかのような
錯覚に陥りそうでした。
添えられたサラダは、色々なリーフを楽しめ、シンプルな塩味でいただくので、
素材の風味を堪能できます。
シンプルなのに、満足感大のメニューです。

卵と野菜のサンドイッチと自家製ピクルス。

具沢山のサンドイッチは、見た目以上のボリュームです。
バジルソースが使われているようで、卵サラダがさっぱりと仕上がっているようでした。
ピクルスというと、普通にきゅうりを思いましたが、
真っ赤なパプリカがかわいらしく、色彩的にもきれいでした。

デザートは、日替わりで選べます。
私は、以前にも食べて大ファンになった、白あんのカステラ。

隠し味に白みそを使用しているというカステラは、
白あんの甘さを存分に感じつつも、しっかりしたコクがあります。
カステラというよりも、パウンドケーキに近いようで、しっとりしていました。
おまけのように、抹茶クッキーとあんペーストが添えられています。
このあんペーストが、こしあんとは違った口当たりで、本当においしいです。
しかしカステラにつけると、甘さが増しすぎて、ややくどさを感じました。
瓶詰めをテイクアウトもできますので、自宅でパンに塗ったり、
白玉に添えて食べてもおいしそうです。

友人は、木の実と白あんの松風。

たくさんのナッツが詰まった、香ばしいお菓子です。
ほろほろでさっくりとした食感がおもしろく、
またカステラほど甘くなく食べやすく、どんなドリンクにも合いそうな味でした。
ケーキではなく松風にしたあたり、とらやのこだわりを感じます。
抹茶クッキーに添えられていたのは、ピスタチオのあんペースト。
最初、うぐいすあんかと思いましたが、ピスタチオというのが珍しいです。

ランチ、お茶、デザートと、ついつい長居をしてしまいました。
お店を出る時には、既に長蛇の列ができており、人気振りが顕著に見えました。

表参道ヒルズには、この他に両口屋是清がプロデュースする「R style」、
個性的なジェラートが楽しめる「ナチュラルビート」、
お店付近にも良い香りが漂っていた、高級チョコレートの「デルレイ」など、
行ってみたいカフェがたくさんありました。
飲食店以外には、それほど興味を惹かれたお店はありませんでしたが、
カフェ巡りにならまた来たいと思いました。