SSブログ

YAMAGATA San-Dan-Delo [食]

こちらもまた、行ってきてから随分と日にちが経ってしまいましたが…。
年明け(!)に、久しぶりにお会いした先輩とディナーへ行ってきました。

昨年秋に山形の「アル・ケッチァーノ」へ行って以来、こちらも気になっていました、
銀座の「ヤマガタ サン・ダンデロ」
機会を伺いつつも、私にしては意外と早く足を運ぶことができました。
(前回記事はこちら。)

お店は銀座の、おいしい山形プラザ内にあります。
お店自体はかなり小さめなので、当然座席数も多くはなく、
やはり予約は必須と思われます。
ランチ・ディナーともにメニューはセットやコースのみになるようです。
今回は7品5,500円のコースを予約していました。

まずは前菜、マグロとトマトの冷製パスタ。

009.jpg

マグロとトマトの組み合わせは初めてでしたが、脂の乗ったマグロに、
甘酸っぱいトマトが意外にもマッチ。
食感も似ているので、違和感なくするっと食べられました。
1皿目からおいしくて、この量に物足りなさを感じてしまうほど…。

続いて、雪菜のソテー、生ハムとオリーブオイル添え。

010.jpg

雪菜という野菜も、初めて知りました。
米沢地方の特産で、雪の中で育つという珍しい野菜だそうです。
上に乗っているのが生のものだと思いますが、生は蕪のような食感と甘さでした。
しかし、グリルすると苦みが出て、味が全く違うのにびっくり。
オリーブオイルと食べると、まろやかでおいしいです。

ドリンクメニューには、ワインの種類が豊富で楽しそうでしたが、
このときは年明け早々の仕事が忙しく、体調が万全でなかったこともあり、
アルコールは諦め、ノンアルコールワインなるものをいただきました。
赤ワインからアルコール分が飛んだだけのような、濃厚なぶどうジュース、おいしかったです。
ワイン大好きな先輩は、それぞれのお料理に合うワインをアドバイスしてもらいながら、
楽しまれていたようで良かったです。

「アル・ケッチァーノ」で食べたリゾットがおいしかった、という話をしていたら、
偶然にも次のお料理はリゾットでした。

011.jpg

カニとブロッコリーのリゾット。淡い緑色がきれいです。
お料理が運ばれてきた瞬間から、カニの良い香りが漂います。
お米は庄内産の「つや姫」という、前年秋にできたばかりの新種のお米。
新潟出身の私は、「お米はコシヒカリ!」がポリシーでしたが(笑)、
つや姫もとても甘みのあるお米で、カニ出汁とよく合いました。
(…最も、私の親戚のおうちで作っているコシヒカリも、負けないくらいおいしいですが。)

続いて、カレイのアクアパッツァ。

012.jpg

白身魚が好きなので、このカレイは嬉しいです。
カレイは焼き魚で食べることが多いですが、さっぱりと煮込んで食べるのも、
身が締まっているからでしょうか、カレイ本来のうま味が存分に味わえました。
上に載っているのは自家製のドライプチトマト。程好い酸味が味わえました。

パスタは、タラのクリームソース。

013.jpg

タラ、とは言え、大根、セロリ、白子等、具沢山でした。
岩のりとクルトンを添えていただきます。
お料理はイタリアンなのに、使われている食材が和風なので、
初めて食べるのにどこか懐かしい雰囲気の、不思議なおいしさでした。
先輩は、このお料理が気に入られたようで、
「家で真似しようとしても絶対にできない」と絶賛。

メインは庄内牛のタリアータ。

014.jpg

シンプルなグリル料理ですが、シンプルだからこそ、
いかにお肉のうま味を出すのが難しいかがよくわかるお料理でした。
お肉は驚くほど柔らかく、ナイフですっと切れてしまいます。
臭みも全くなく、ソースを使っていないのに十分味があります。
上にかかっているのは、にんじんの葉。
イメージ的に、にんじんの葉はハーブ類とは違った独特の青臭さがありましたが、
こちらのものは変な香りもせず、お肉にさっぱり感を上手く出すために使われていて、
シンプルなのにバランスの良いメニューでした。

デザートはティラミス。

015.jpg

濃厚なのにあっさりとしたティラミス、お肉料理の後でもすぐにいただけます。
ティラミスがあまり得意でないという先輩も、こちらのものは気に入られたようです。
デザートと一緒にコーヒーか紅茶が付いて、コースは終了です。

こうして写真だけ見ると、お料理の量がどれも少ないように感じましたが、
実際に食べていると、十分満足できる量でした。
きっとどれも味が奥深いからなのでしょう。

そしてこの日のお客さんは、なんと9割以上が女性!
男性は、家族連れのお父さんと、年配のご夫婦のご主人の2名しか見ませんでした。
私たちのように、女性2名で食事をする方々が最も多かったですが、
小ぢんまりとした上品なお店ですので、確かにそれも納得です。

久々にお会いできた先輩とも、色々と近況を楽しく語り合え、
素敵なひとときとなりました。
nice!(8)  コメント(7)  トラックバック(0) 
共通テーマ:グルメ・料理

nice! 8

コメント 7

バニラ

とっても上品で美しい料理が次々とでてきて、かじりついて見てしまいました。
どれもおいしそうだけど、一番興味を持ったのが、やはり雪菜かな。
普通は生で苦味を感じて、加熱して甘味がでてくるのに、その反対ですものね。 不思議です♪
by バニラ (2010-04-17 19:29) 

いずみ

山形のお店なのですね。
雪菜って初めて聞きました。
見た感じ、ネギのようなセロリのような・・。
雪の中で育つって、すごいお野菜ですね^^
パスタが具だくさんで美味しそう。
今度チェックしてみます♪
by いずみ (2010-04-17 21:56) 

あじゃ

おはようございます!
そうでした、山形のアル・ケッチァーノ!見返してしまいました
庄内地区、出羽三山は大好きな観光地なので、次回の旅行計画には
是非いれたいと雛鳥さんの記事をみて思ったのでした!
が、銀座にも山形!そうっか~
最近のアンテナショップはめっちゃすごいですよね。
ついついはいっては余計なもの買っちゃいますが、きちんとお食事できる
のはいいですね。銀座( ..)φメモメモですね。。
by あじゃ (2010-04-18 08:33) 

雛鳥

Mapleさま
nice!ありがとうございます!

バニラさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
雪菜は本当に不思議な野菜でした。
見た目からしても、ウドのように筋っぽいのかな?とも思いましたが、
繊維質ではありましたが、気になることもなく、歯応えは良かったです。
その土地ならではの食材ってたくさんあるんだなあと、
改めて気付かされたお店でした。

いずみさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
雪国だからこそ味わえる食材ですよね。
私の地元も一応雪国ですが、こんなにおもしろい野菜は聞いたことないです。
パスタは入っている具の分だけ、良いお出汁が出ていて、
うま味たっぷりのクリームソースが、とってもおいしかったです。
白子もセロリも本当は苦手なのですが、普通に食べられました。

あじゃさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
おっしゃる通り、アンテナショップって侮れませんよね。
珍しいものもたくさん置いてありますし、買ってすぐに食べられるものがあると、
誘惑に打ち勝つのがものすごく大変です(笑)。
山形って地元からそんなに遠くないのですが、それで却って行かない土地でした。
私も今回のレストラン巡りで山形の印象が大分変わりましたので、
今度はゆっくり行ってみたいなあとも思います。

Taekoさま
nice!ありがとうございます!
by 雛鳥 (2010-04-20 10:11) 

あやっぴぃ

どのお料理も素晴らしく美味しそうです~!
個人的には、雪菜とリゾットがとっても気になります。
すごくシンプルな感じがいいですね。
それに、雛鳥さん、お料理写真の腕が上がりました?
とてもきれいに撮れていますよ^^
by あやっぴぃ (2010-04-20 15:15) 

pistacci

ここはTVでも紹介されてましたね。場所までチェックしてるのですが、まだ行ったことないです。こんなにおいしそうな写真見ると、誰か誘って行ってみたくなりました。さりげなく地元野菜の紹介もいいですね。
by pistacci (2010-04-20 23:43) 

雛鳥

あやっぴぃさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
リゾットって、日本人には雑炊のイメージがありますが(私だけでしょうか?)、
きちんとしたイタリア料理のリゾットは、パスタのアルデンテのように、
程好く芯が残ったおいしい食感ですよね。
確かに、派手さはありませんでしたが、一皿一皿の質が高く、
味わって食べられるお料理たちでした。
お褒めいただき、ありがとうございます!
写真は…実は偶然だと思います。お皿が白かったので、撮りやすかったんです。

pistacciさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
お店がオープンした当初は、結構話題になっていましたね。
アンテナショップの中にあるというところが、少々抵抗ありましたが、
店内は上品で落ち着いていて、お料理も予想以上に本格的でした。
野菜はやっぱり、地物がいちばんおいしいですね。
新鮮さが損なわれていない、上質な食材が使われていました。
by 雛鳥 (2010-04-25 12:27) 

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。