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厄除祈願と神楽坂散策 [旅・街]

年齢を暴露するようですが、今年は本厄です。
超常現象的なことはあまり信じないのですが、厄は風習という意識が強く、
日本文化やら寺社仏閣やらが大好きな私には、信じざるを得ない行事です。
神道系の大学出身なので神主の友人がおり、まだ学生の頃、
「前厄は良い厄だから、特に何もしなくて大丈夫。でも本厄はきちんとお祓いした方が良い」
という話を聞いていたのを覚えており、今年は絶対何かをしなくては…と、
年が明ける前から何かと調べていました。

佐野厄除け大師へ行こうと思うにも、免許も車もない私には不可能に近く、
川崎大師にするかと調べると、こちらは満年齢の計算なので私は前厄に該当、
となると、関東三大厄除けのあとひとつ、西新井大師かな…と、思っていたところ、
友人から東京大神宮行きのお誘いを受けましたので、便乗させていただきました。

飯田橋の駅を出て徒歩5分程度、大きな通りから1本中に入ると、周囲はとても静か。
こんなところに神社があるのかと思っていると、幟がはためき、鳥居が見えてきました。

思ったよりも小さな神社。
しかし良縁祈願に効果ありとのことで、若い女性がたくさん来ていました。
観光地でもないのに、こんなに女性が集まる神社も珍しい。

鳥居を潜ると、右手に手水舎。
お清めの作法も、学生時代に教えてもらっていたことを覚えていました。
左手、右手、左手に水を注いで口を濯ぎ、また左手の順だそうです。

階段を上ると小さなお稲荷さん、「飯富稲荷神社」。
都会の真ん中にこうした空間があるのが、心が落ち着いて和みます。

東京大神宮が創建されたのは明治時代、
伊勢神宮の遥拝殿として、当時は日比谷に建てられたそうです。
従って祀られている神様も、伊勢神宮と同じ天照皇大神と豊受大神。
伊勢神宮にもいつか行ってみたいと思っていますので、興味が湧きました。

まずは本殿に並び、参拝。文字通り、列ができていました。
初詣以外で、神社でこんなに並んだ経験がないので、びっくり。
きちんとお参りすればこれだけでもよろしいのでしょうが、
気になったので、ご祈祷も受けることにしました。
ちょうど次の会のご祈祷に間に合うとのこと、
受付をすると、ベストのような神前衣装を渡され、またびっくり。
控室に通され、そこで着替え(と言っても羽織るだけですが)。

時間になると、受付番号順に神殿へ案内されます。
ご祈祷中は、後ろで巫女さんが作法について指示を出してくれます。
こうした本格的なご祈祷は初めてでしたので、周囲を見渡したい気持ちを抑え、
儀式になんとか専念。
神主さんのお祓いや祝詞の後には、神楽の舞、琴や笙の演奏等、
古典芸能好きにはおもしろい内容でした。

最後に玉串を納め、お札を受け取って退出。
神殿を出たところでお神酒をいただき、更におみやげをいただいて終了です。

御神饌の海苔、お神酒、御神供の干菓子は塩瀬謹製、葛でできています。
神塩と女性には入浴剤、そして神殿でいただいたお札。
これで今年の厄除けは完璧、妙な自信が湧きました(笑)。

外に出ると、ちょうど結婚式が行われるところで、神殿へ向かう列を見られました。
東京大神宮は神前式の発祥とのこと。
たまたま遭遇した美しい行列に、目の保養となりました。

外ではお守りやお札、おみくじなどがたくさん並んでいます。
気になった華みくじを引いてみることにしました。

  

私が引いたお花は梅。
万葉集第五巻の大伴旅人の歌が書かれていました。

 わが苑に梅の花散るひさかたの天より雪の流れ来るかも

明るい感じの歌ではありませんが、梅を愛でる万葉人の風流心が伝わります。
おみくじは中に入っています。
ご祈祷のご利益を期待しましたが…末吉でした…。

また、願い事を書き付けて奉納される願い文もおもしろそうでした。

   

やってみよう、という気持ちも無きにしも非ずでしたが、
結構な参拝客の中でこれを書くのは少々恥ずかしく、断念。

この他、和紙で作った小さな人形がついた恋みくじ、
外国人向けの英語版おみくじ等もあり、これらを見ているだけでも楽しいです。

心洗われる静かな時間を過ごせた後は、飯田橋から神楽坂へ移動、
街を少し散策しました。

「東京パリ食堂」の場所が分かったので満足していましたら、
このすぐ隣におしゃれな一角を発見。

イタリアンレストランとお花屋さんのようです。
レストランが気になったので調べてみましたら、
「スクニッツォ」という、魚と野菜がおいしいオーガニックイタリアンだそうです。
こちらも行ってみたいレストランリストに追加。

映画館「ギンレイホール」、味のある外観です。
こういった映画館にも入ってみたいのですが、ひとりで入る勇気がありません。
職場近くにも「目黒シネマ」という小館があり、2本立て¥1,500という良心的なお値段ですが、
やはりひとりでは入りづらいです。

大好きな「まかないこすめ」
こちらの「凍りこんにゃくスポンジ」が、一時は半年待ちの人気でしたが、
今では店頭ですぐに買えます(個数制限はありますが)。
買いたいと思っていましたが、この時の肌状態が人生始まって以来の悪さで、
今はちょっと使えないなあと、今回も諦めました。

そして歩き疲れたので休憩。
飯田橋と言えば、ご存知「紀の善」にて。
これだけ有名ですが、私は初めての入店です。
結構な人数が待っていましたが、回転が早いので、すぐに席に通されました。

お茶と共に運ばれたおせんべい。ブタの形で塩味がおいしいです。

友人オーダーの抹茶ババロア。
「紀の善」と言えばこれでしょう、私も気になりましたが、他に最近ずっと食べたかったものが。

おしるこです。
お餅はあまり好きではないのですが、どういうわけか数週間前からおしるこが食べたくなり、
でもひとり分だけ作るのも億劫で(恐らく二杯目は食べないと思いますので)。
おしるこ欲求を抱えたまま、ようやくこちらでありつけました。
つぶあんの田舎しるこは温かく、ほっとする甘さでおいしいです。
お餅は茹で餅の方が好きですが、焼いたものも香ばしく、満足できました。
そして、これで当分おしるこはいらないかも。

お祓いとおやつに満足した帰り道、駅でPASMOにチャージしたところ、
おつりで二千円札が出ました!
「早速ご利益あったかも!?」と喜ぶ単純な私…。


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TaekoLovesParis

飯田橋の東京大神宮は何度も前を車で通り過ぎているので、場所は
よくわかります。実は「おおげさな名前だな~」と思っていたのですが、
由緒正しく伊勢神宮の東京支店なんですね。
雛鳥さんの出身校、わかりましたよ。祖父の実家が神主だったので。

紀の善、おいしいですよね。私はあんみつが好きです。
by TaekoLovesParis (2008-02-22 22:55) 

いずみ

ここの神社、私と友達の大好きな場所なんです。
初詣はもちろん毎年ここ、御祓いもしました。
年に何回も行っちゃうくらい、大好きな場所なんです。
何ていっても、パワースポットだし!
心が落着く癒しのスポットなんですよ。
私のブログにも、何回も登場しています(笑)
by いずみ (2008-02-22 23:01) 

pistacci

飯田橋って、あまり歩いたことないかも。
帰りの紀の善も、ベストな選択♡
これはいつかマネっこしてみたいルートです☆
大過なくすごせますように・・・
by pistacci (2008-02-22 23:11) 

rico

こんばんは。
改めてコメントさせて頂きたいと思います^^
by rico (2008-02-22 23:52) 

雛鳥

ももかんさま
nice!ありがとうございます!

Taekoさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
「東京大神宮」という名前…確かに最初聞いたとき、「えっ?」と思いました。
そのままですが…何と言うか仰々しいのに即物的というか…。
でもお伊勢様の分社と聞いて、妙に納得でした。
神道系の大学は少ないですので、すぐにわかりますね(笑)。
お祖父様、神主さんのおうちなんですね!
神道は日本の風習と結びついていますので、卒業後も興味を持ち続けています。

いずみさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
この神社の紋を見たとき、「もしやいずみさんの…?」と思いました。
初詣記事を読み返させていただいたり(笑)。
都会のごみごみした街中で、こうした空間があるのは、
心も落ち着いて和みますし、なにより安心できますね。
大願成就のご祈祷をしていた友人と、「叶ったらお礼参りに来よう」と
話していました。…最も私は厄落としなので、お礼参りは…?
でも、また必ず行くと思います。

pistacciさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
一時期、神楽坂に通った時期があり(食事目的でしたが)、
飯田橋の駅を下りる機会はあっても、こちら方面は初めて来ました。
今回のことをきっかけに、東京の寺社巡りをしようと目論み、
先週はpistacciさんの記事にも登場した、湯島天神へ行ってきました。
(もちろん、「うさぎや」にも!)
「紀の善」は、上野の「みはし」と似た雰囲気で、
おいしい甘いものを心置きなく楽しめ、大好きになりました。

ricoさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
ご無理なさらず、ご自身のペースでのご訪問でも、
こちらとしては嬉しい限りです。
そのうちUPしようと思っているスイーツネタが、
ricoさんのご紹介されてきたものと、偶然にも大分一緒でした!
私ももう少し、記事を書くペースを上げられると良いのですが…。
by 雛鳥 (2008-02-23 13:27) 

柴犬陸

不思議なもので、厄年にちょっとだけ入院する羽目になりました。
もうずーっと前のことです。笑
厄など気にしないでいたので、これにはやはり参りましたね。
あわててお参りにいったものです。
「紀の善」では、たいてい抹茶ババロアかあんみつを頂きます。
雛鳥さん、お餅が苦手なんですね、意外でした。
ゆで餅って、焼かないでお湯に通すのでしょうか?
by 柴犬陸 (2008-02-23 18:01) 

あじゃ

そうそう、なんだか古い人間のようですが私はきっちり厄ばらい派
そして女の30代はまだまだけわしい道のりなのですよ
(もうすっかりぬけてしまった人)
気持ち次第の気がしますが、きちんと人間の風習に従うってのも
いいもんじゃないかなぁ
ですが、やっぱりそっちよりも紀の善が気になっちゃう私。
ぷぷぷ
まっちゃババロアはどんなにお腹がいっぱいでも食べたい一品です
by あじゃ (2008-02-23 18:06) 

厄年、私は気がついたら終わっていたような・・・。
でもそのくらいになると、微妙~に体が疲れるのか、
そちこちが痛んだりしてきたので、病院通いしてました(XーX)
雛鳥さんもお体には気をつけて過ごしてくださいね。
by (2008-02-24 01:06) 

あんこ

本厄…遠い昔になってしまいました^^;
自分の中でのけじめとして厄払いをしたのを思い出しました。
多分したから万全、しなかったから悪いことがおきるというわけ
でもないのでしょうがこういう風習に従うのも案外よいものかと
いう気がします。

わたしもゆでもち好きです。
煮た小豆を小分けにして常に冷凍してあるので(笑)ゆでた
柔らかいお餅をからめて食べます。焼いたのも好きですが
時々あのとろ~りとしたゆでもちが食べたくなります。
by あんこ (2008-02-24 10:03) 

雛鳥

takagakiさま
はじめまして、nice!&コメント、ありがとうございます!

柴犬陸さま
nice!&コメント、ありがとうございます!
病気関係は、やはり怖いですよね…。
私もお祓い前に胃腸炎をやりましたので、既に厄だったのかもしれません。
米どころ出身ですが、お餅はもったりしすぎた食感が苦手です…。
食べていると、飽きてしまうんです。
茹で餅、と言うか正確には煮餅でした(笑)。
お餅を硬いまま、お湯で煮て柔らかくします。実家はいつもこうでした。

あじゃさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
女の30代は、厄満載ですよね…「厄」という言葉だけで気が重いです。
風習通りのお払いと、やはりおっしゃるように気の持ち様ですね!
今年はお払いもしたし、厄を吹き飛ばすくらいの気合いで乗り切ります。
抹茶ババロアは未食です。見るからにおいしそうでした。
おみやげ用を買おうと思っていましたが、おみやげの列も結構長く、
今回は断念しました…。紀の善は、いつも大盛況ですね。

あやっぴぃさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
私は昨年から、「来年は厄だ」と意識しすぎていましたので、
なんだか見過ごすことができなかったのですが、
気が付いたら終わっていたというくらいが、いちばん良いと思います。
意識しすぎて、その行動が厄災を招くこともありますよね。
既に肩凝りやら腰痛やら慢性疲労やらで、体が疲れきっていますが(苦笑)、
体調管理だけは本当に気をつけないと、と思います。
by 雛鳥 (2008-02-24 10:17) 

雛鳥

あんこさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
けじめという概念も、確かに感じました。
お祓いを受けることで、ちょっと背筋が伸びた気がします(笑)。
あとはお祓いを信じて、毎日楽しく生活できれば良いんですね、きっと。
煮小豆の冷凍、さすがあんこさん!
お餅も小さめにして食べると、食べやすくて飽きないのかもしれないですね。
お餅はそんなに好きではなくても、求肥は結構好きなんです。
我ながら「何故?」と思います…(笑)。
by 雛鳥 (2008-02-24 10:25) 

rico

おはようございます。
前厄って良い厄だと初めて知りました!
偶然にも前厄の御払いはしていなかったので安堵しました^^
ためになる情報を教えて頂きまして、ありがとうございます。

華みくじなんて可愛らしいおみくじがあるんですね^^
こちらも初めて知りました~もしここに行く機会があれば、
ワタシも華みくじを引いてみたいです。

パワースポットは神聖な気分になれるので、
歳を重ねてきた"いま"になってようやく有り難く感じてます(遅)

神楽坂散策も素敵~素敵~。
今年も神楽坂へはお出掛けしたいのですが、
なかなかチャンスに恵まれず...。
紀の善ではテイクアウトしかしたコトがないので、
雛鳥さんみたいにお店で頂きたくなってしまいました。
おしるこがとっても美味しそう~^^
by rico (2008-02-24 11:41) 

雛鳥

ricoさま
再びのご訪問、ありがとうございます!
(お返事が遅くなりまして、申し訳ありません…。)
私も前厄は、良い厄説を信じ、特別何もしませんでした。
結果的には、現在までに大きな災いもなく、なんとか過ごせていますが、
やはりこういったものも、気の持ち様が大いに関係しますね。
今回は厄祓いもしましたので、大丈夫と信じながら生活します。
「紀の善」は休日だったこともあり、かなりの混雑でした。
抹茶ババロアをテイクアウトしたかったのですが、
テイクアウト列も結構長くなっていましたので、断念しました…。
私は次回は絶対、抹茶ババロアです!
by 雛鳥 (2008-03-01 12:14) 

雛鳥

みほさま
nice!ありがとうございます!
by 雛鳥 (2008-03-08 21:51) 

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