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銀座マロニエゲート「SOU」 [食]

お正月休みが明けてからは何かと忙しく、連日の残業と休出でへとへと…。
疲れたときに欲しくなるのは、たっぷりの休息、そしておいしいもの。
そんなわけで友人を誘い、銀座マロニエゲート最上階にある、
京料理のお店「SOU(そう)」へ。

同じマロニエゲートの「ポール・ボキューズ」と迷いましたが、
事前に「SOU」へ混雑状況を確認すると、土日でも予約なしで入れるとのこと。
予約は4名からでないと受け付け不可とのことでした。

お店の名前は、くさかんむりだけで「そう」と読むものと思われます。

12階なので、窓の外を覗くと、ちょっとした展望が。
しかし、通された席はカウンターキッチンの前で、景色はなし。
残念でしたが、気さくな板前さんとお料理や素材の話ができ、楽しかったです。

お昼のコースは、お弁当が基本。
市松弁当「采(さい)」をオーダー。
(照明が暗めの席でしたので、一部写真が暗いですが、ご了承下さい。)

小さな箱型の器が重ねられて出てきます。
これを並べると市松模様になるとのことで、市松弁当。

自家製のごま豆腐は、なめらかな口当たり。
おしょうゆが少々濃いめなので、普段は避けるわさびを伸ばして食べると、
ほどよくさっぱり味に。

焼き鮭の上には、紅白の結び膾。年明け間もないことを思い出させられました。
油のよく乗った鮭は、身が締まりおいしいです。
膾の下に隠れた卵焼きは、伊達巻風にきれいに巻かれ、柔らかいのに弾力も感じ、
お出汁と卵の味が調和していました。

煮物は大根と水菜、そして湯葉。
お出汁が存分に染み渡った大根は柔らかく、甘い香りがおいしいです。
実は偶然この前日に、自分でも大根の煮物を作りましたが…やはり全然違う…。
プロの味と比べる気は更々ないですが、それにしても同じ大根でここまで差が出るとは…。
つるりとした湯葉と、しゃきしゃきの水菜も、大根によく合う付け合わせでした。

ごはんは岩手産のひとめぼれ。
ゆかりごはんは実は好きではないのですが、こちらのものは紫蘇の香りが強くなく、
ごはん自体に甘みがあるせいか、気にならずにおいしくいただけました。

白味噌鍋。
京野菜がたっぷり入った、優しい味わいの汁物。
ほくほくのかぼちゃやさつまいも、素材の旨味を感じられるごぼうや蓮根、
そして甘い京にんじんにたっぷりのねぎが、
あっさりとしているのにコクがある白味噌のお汁によく合います。
メニューには「鍋」とありましたが、カウンター越しに作り方を見ていると、
最初に野菜を蒸し、器に盛った野菜の上からお味噌汁をかけていました。
正確には「鍋」でなくとも、おいしければ気にしません。

鴨ロースの塩焼き。
フランスのシャラン産の鴨を使った一品。
放し飼いにされた鴨は身が引き締まり、とても柔らかいです。
鴨は独特のクセが苦手で、食べる前は少々不安を感じましたが、
臭みは全くなく、それどころか思った以上にさっぱりとしていて、とてもおいしかったです。
たっぷりのねぎと玉ねぎが添えられており、鴨で包んで食べるように、とのこと、
指示通りねぎ類をたっぷり巻いて食べると、香味野菜に鴨がよく合うことが分かります。
手前の大根おろしは、最初もみじおろしかと思いましたが、赤い大根。
甘くておいしかったです。

最後の水菓子は、酒粕のシャーベット。
甘酒のような味を想像していましたが、甘さはあまりなく、お酒の香りが結構します。
酒粕にはちみつと少量のレモン汁だけで作られているそうで、
お食事の最後に味わうには、ちょうどよいデザートでした。
…が、正直なところ、私にはイマイチでした…(酒粕が苦手なので)。
上に乗っているのは、柚子かと思いきや、金柑。
この金柑が甘く、シャーベットも金柑と一緒だと、風味がプラスされておいしいです。

アルコールのメニューも揃っていましたが、体調を考えて今回はお茶のみ。
お茶は土瓶で出されます。
お湯がなくなると足していただき、結構な量を飲みました。
お茶にもこだわりがあるそうで、日本茶のフレーバードティー等数種類がありました。
私はみかん緑茶をオーダー。緑茶なのにみかんの香り、すっきりと飲めました。

最近つくづく思うのが、苦手な食べ物でも、本当に新鮮で丁寧に調理されていると、
全てがおいしくいただけるんじゃないか、ということです。
特に私は嫌いな食べ物が多すぎますので、実は外へごはんを食べにいくときは一苦労。
意外と居酒屋やファミレスの方が、食べられるものが多かったりするのです。
今回も、紫蘇に鴨にみょうがに酒粕にと、苦手食材がわりと使われていましたが、
全てとまでは行かずとも、総合的においしくいただけ、満足でした。

ある程度の年になりますと、嫌いな食べ物を減らすことは難しいと思いますが、
今後は食材そのものの味をきちんと味わえるように、最初から苦手意識を持たないように、
なんでもおいしく食べられるといいなあと思います。

というわけで今年の目標(今更)は、「苦手な食べ物をひとつでも減らす」。


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コメント 9

柴犬陸

銀座方面にはなかなか縁がありません。
ただ、ランチだと手軽に食べられるのは嬉しいですね。
お仕事、お疲れさま!
by 柴犬陸 (2008-01-28 00:14) 

pistacci

マロニエゲートは、すこし落ち着いてきたような気がしますね。
苦手な食べ物でも・・のくだり、同感です。
行ってみたいお店リストにいれました♪
by pistacci (2008-01-28 00:52) 

バニラ

マロニエゲートはあまり詳しくなくて ポール・ボキューズ以外どんなお店があるのかよく知らないわたし。 こんなおしゃれな和食のお店もあるのですね。 わたしにはちょっと量が少ないかなぁ。 でも予約無しでも入店できるって言うのがうれしいですよね。 それにやっぱり和食は隅々まで細やかな気遣いを感じられるのもいいです。
by バニラ (2008-01-28 08:01) 

ステキなお店みたいですね。
丁寧に作られていると、苦手な食材でも食べられるって、
なんとなく分かります。
それに、苦手なのに、チャレンジする雛鳥さんもえらいです~^^
by (2008-01-28 14:23) 

雛鳥

ricoさま
nice!ありがとうございます!

柴犬陸さま
nice!&コメント、ありがとうございます!
労いのお言葉もありがとうございます!
こちらのお店は以前テレビで紹介されていて、
京料理がリーズナブルに食べられるということで、気になっていました。
敷居が高そうなお店も、ランチだと気張らずに行ける点が嬉しいです。

pistacciさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
マロニエゲートはこのとき初めて足を踏み入れました。
ハンズ、特にコスメフロアが楽しかったです。
いつも混んでいるイメージがありましたが、思ったほどではなかったです。
私は本当に苦手な食べ物が多いですので…いい年なのに恥ずかしいです。

バニラさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
ポール・ボキューズだったら、きっと予約しないと入れなさそうですよね。
タイ料理のバイキングのお店もあり、大行列でした。
(最も、タイ料理は食べられないのですが…。)
お料理は、意外とボリュームがありましたよ。

あやっぴぃさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
根が貧乏性なので(苦笑)、外での食事は、
基本的に出されたものは全部食べなきゃ!と思ってしまいます。
こうして苦手なものが少しでも減っていくと良いのですが…。
昨年は、グレープフルーツ克服ができませんでした…。
by 雛鳥 (2008-01-28 19:40) 

TaekoLovesParis

雛鳥さんと同じく、私もたくさん嫌いなものがあるので、
<最近つくづく思うのが、苦手な食べ物でも、本当に新鮮で丁寧に調理されていると、全てがおいしくいただけるんじゃないか>
→同感です。
あと、何かといっしょだとおいしくなるって組み合わせの妙。ここでの
鴨とネギのようにね。
京風の煮物のお出しの味は、自分ではなかなかだせませんね。
食べに行くに限ります(苦笑)
by TaekoLovesParis (2008-01-29 23:23) 

雛鳥

Taekoさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
何かと一緒だとおいしくなる組み合わせ、ありますねー!
鴨は確かに、単独だとクセが強くて食べられないのですが、
ネギとは相性抜群ですよね。
和食、特に京料理は、やはりお出汁が決め手ですね。
自分で作ると、見た目も味も“田舎の煮物”になってしまって…。
by 雛鳥 (2008-01-31 00:15) 

いずみ

マロニエゲート、洋服が個性的で一回りしただけで
出てきてしまい、レストランの方まで見ませんでした^^;
一松弁当、とってもヘルシーな感じですが、おしゃれですね。
和食はお腹一杯食べても、胃にもたれないし、好きです。
私も嫌いな物ってけっこうあったのですが、社会人になって
みんなと食べ歩きするようになり、だいぶ何でも食べられるように
なりました。
昔はお刺身も食べれないくらい、好き嫌いが沢山でした。
by いずみ (2008-02-02 14:42) 

雛鳥

いずみさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
マロニエゲートのお店は、個性的なものが多いですね。
ハンズは渋谷などの店舗と雰囲気が違い、結構楽しめました。
…私も、実はこれでも好き嫌いは結構減ったのですが、まだまだです。
大人なのに食べられないものが多いのも恥ずかしいのですが、
無理して食べなくても…と思う自分もいて、中々克服できません。
何でもおいしく食べられるように、今年はがんばります!
by 雛鳥 (2008-02-04 23:59) 

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