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9月の読書 [本]

9月の読書メーター
読んだ本の数:14冊
読んだページ数:5253ページ
積読本の数:2冊

▼読んだ本
霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)霧が晴れた時 (角川ホラー文庫―自選恐怖小説集)
恐怖には様々な形がある。ここで語られる恐怖も様々。理由や原因が分からず、不可抗力な恐怖に追い立てられることほど、理不尽なものはない。作者のストーリーテリングの巧妙さに感服。
読了日:09月04日 著者:小松 左京
人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))人間失格 (新潮文庫 (た-2-5))
堕落は簡単、上昇は困難。欲望だけを追求して生きていけるのは、理想でもあり恐怖でもある。自らを人間失格と言い切る主人公は、太宰自身の投影に思えて仕方ない。
読了日:09月06日 著者:太宰 治
贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
人は人の罪を裁くことはできず、赦すこともできない。しかし、その人自身を赦すことはできる。過去の衝撃に囚われたまま成長することができなくなった人たちに、本当に赦されるときはやって来るのだろうか。読書中はどの登場人物に対しても感情移入できないのに、読了後は満足感が得られる不思議な作家。
読了日:09月08日 著者:湊 かなえ
夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)夏の夜の夢・あらし (新潮文庫)
『夏の夜の夢』四人の男女と妖精たちが繰り広げるラブコメディ。トリックスターの代表格パックの存在がこの戯曲を面白くさせていることは、パックの登場シーンどれを取っても納得がいく。ハッピーエンドに向けて物語が収束していく様子も幸福感が漂い、美しい。『あらし』シェイクスピア最後の傑作と言われる戯曲。個性的で利己的な登場人物も多いが、純真無垢なミランダ、彼女と恋に落ちるファーディナンドの実直さが輝く。「吾らは夢と同じ糸で織られているのだ、ささやかな一生は眠りによってその輪を閉じる」この美しく有名な台詞が印象深い。
読了日:09月10日 著者:シェイクスピア,福田 恒存
チェーン・ポイズンチェーン・ポイズン
どんな風に読むべきか、戸惑う小説だった。終盤ようやく「ああ、こういうものか」と、作者の意図が分かった。その意外性という面が、何度も取り上げられている手法なので、あまり驚きがなかった。結局は他人と交流を持たなければ人は生きられない、人はひとりでは生きていけないということが、ストレートすぎるほどに描かれていることが、少々気恥ずかしい。
読了日:09月13日 著者:本多 孝好
中庭の出来事 (新潮文庫)中庭の出来事 (新潮文庫)
虚構と現実、その狭間がどこで明確になるのか、戸惑いながらの読了後は、自分が一観客であったことに気付かされた。
読了日:09月16日 著者:恩田 陸
デモナータ 9 暗黒のよび声デモナータ 9 暗黒のよび声
児童書とは思えない程の残忍な描写は賛否両論だろうが、スピード感のあるストーリー展開は映像を見ているような面白さ。クライマックスに向け、物語はどんどん加速する。
読了日:09月17日 著者:ダレン シャン
残される者たちへ残される者たちへ
この著者でまさかこの設定はないだろうと思っていた。読書中に心地良さを感じられる柔らかな文体は好みだが、展開が中途半端で消化不良を感じた。
読了日:09月19日 著者:小路 幸也
ディスカスの飼い方ディスカスの飼い方
読了日:09月20日 著者:大崎 善生
ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)
読了日:09月22日 著者:加納 朋子
陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)陽気なギャングの日常と襲撃 (祥伝社文庫)
読了日:09月23日 著者:伊坂 幸太郎
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
読了日:09月27日 著者:辻村 深月
冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
読了日:09月28日 著者:辻村 深月
世界短編傑作集 1 (1) (創元推理文庫 100-1)世界短編傑作集 1 (1) (創元推理文庫 100-1)
読了日:09月30日 著者:ウイルキー・コリンズ
▼積読本
砂の女 (新潮文庫)砂の女 (新潮文庫)
著者:安部 公房
雨・赤毛 (新潮文庫―モーム短篇集)雨・赤毛 (新潮文庫―モーム短篇集)
著者:サマセット・モーム

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