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「レ・ミゼラブル」 [観劇]

この公演がかかる度に、一度は見てみたい…と思いつつ、中々実行できませんでしたが、
ようやく今回、見に行くことができました。

会場は、帝国劇場。
演劇ファンを自負しておりながら、実は帝劇に来るのは初めてでした。
クラシックな内装は、歌舞伎座を彷彿とさせます。

「レ・ミゼラブル」は、今年で日本公演20周年だそうで、
劇場内もどこかお祭りめいた賑やかな雰囲気になっていました。
プログラムも、通常版と20周年記念版の2種(通常版を買いました)。

本日のキャストが掲示されています。
これをカメラに収めるお客さんが多数…(私もですが)。
これは四季がしているように、小さな書面を配布してもらえるとありがたいかな、と思いました。
(最も、ほとんど毎日キャストが替わってしまうようですので、難しい面もあるのでしょうが。)

ところで今回の舞台ですが、遠い遠い昔、小学生時代に、
子供向けの原作を読んだような読んでいないような…。
その後、10年以上前に映画を見たのを最後に、疎遠になっていました。
有名な物語ですので、あらすじはざっと頭に入っていましたが、
実際は、場面場面を見ながら、「ああそうだった」と思い返すこともしばしば。
(あらすじや見どころにつきましては、公式ページをご参照下さい。)
正義とは何か、人間の尊厳とはどんなものか、人を愛し守り抜くことの意味は…?
観劇後はこの奥深いテーマについて、少々真剣に考えてしまいました。

東宝のミュージカルも初めてでした。
今までミュージカルと言えば四季ばかりで、自分の中でイメージが凝り固まっていたこともあり、
四季よりももっと大衆向けでエンターテイメント性が高いものと思っていましたが、
役者さんが実力派揃い、演技、歌唱、ダンスと全てに長けていて、質の高さに驚きました。
舞台上の無駄のなさで言えば、四季に勝る舞台はないと思っていますが、
たくさんの出演者と凝ったセットは迫力があり、ドラマチックな演出となっていました。

主役のバルジャンを演じた山口祐一郎さん、噂には聞いていましたが、
揺らぎのない美しい歌声と、圧倒的な歌唱力はすごい!
舞台上では誰よりも存在感があり、目が離せませんでした。
そのせいか、いつの間にかバルジャンに感情移入している自分がおり、
ラストシーンでは、思わずほろりとしてしまいました。
また、印象的だったのは、エポニーヌを演じた坂本真綾さん。
幼少の頃はいじめっ子だった彼女が、大人になり恋をして、
思いは届かずとも愛する男性のため、文字通り命を投げ打てる強さ、
はかなくも美しい最期に感動でした。
(そのせいか、バルジャンに引き取られてから苦労知らずのお嬢様となったコゼットには、
大して惹かれませんでした。)

20周年記念として、劇場内でも様々な催しが行われていました。

衣裳の展示。
ガラスケースも何もないところで、ずらりと並べられています。
「レミゼ」ファンには嬉しい限りでしょう。

今回の出演者の皆さんの直筆色紙。
ロビーの柱にたくさん展示されていました。

     

バルジャン役のお二方、山口祐一郎さんと別所哲也さん。

     

誰よりも可愛く飾られていた森公美子さんと、記念キャストの鹿賀丈史さん。
鹿賀さんのジャベールは、ちょっと見てみたかったかも…。

                                       (観賞日:2007年7月21日)


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コメント 7

バニラ

わたしもずっと気になっていた公演です。
素敵な時間を過ごされましたねぇ。うらやましいです。
なかなか自分では観劇する機会ってもてない、なんだか敷居が高いのは
せっかく観に行ったのにはずれだったらどうしようと思ってしまうからかなあ。チケットももうちょっと安かったら、家族全員で出かけたりできるのになぁ。
by バニラ (2007-08-06 07:56) 

TaekoLovesParis

私も山口バルジャン、阿部ジャベールで見ました。
感動でしたね!
鹿賀バルジャンを10年以上前に見ましたが今回の方が私には
よかったです。
パリでも「レミゼ」見ましたが、演出が違うのか、宿屋の主人テナルディエ
が、もっとひょうきんな感じでした。
四季劇場より帝劇の方が年齢層が高いという印象です。
by TaekoLovesParis (2007-08-06 12:33) 

pistacci

ついに行かれたのですね♪ 
同じ演目をご覧になった、っていうのって、とってもうれしい♪
写真も、とても上手に撮られたのですね。色紙がきれい♪
(なにもの?って言われちゃうけど)バルジャンがよかった、って言う記事を読むだけで、あぁよかった、ってうれしくなっちゃいます^^;;
四季もいくつか見ましたが、これまた楽しくってまた行きたいと思っています。行きたいものが次々と。ホント、チケット代が、ねー・・・。
by pistacci (2007-08-06 13:19) 

あんこ

楽しまれたようでよかったですね☆
演劇ファンといってもそれぞれ好きなジャンルはさまざまですね。
レミゼファンは私の周りにも複数いらっしゃいます。
私はミュージカルはほとんど観たことがないので帝劇も一度しか
(新感線のSHIROH)行ったことがありませんが、重厚な雰囲気
で普段慣れている小さなところとは全然違うなと思いました。
身をおくだけで豊かな気持ちになれそうです^^
by あんこ (2007-08-07 09:32) 

雛鳥

みなさま
nice!&コメント、ありがとうございます!
少々思うところがあり、東宝のチケット会員になりました。
無料の制度でしたので、どれほどのメリットが実感できるか、
少々気がかりではありますが…。
しかしこれにより、今後東宝ミュージカルを見る機会が増えそうです。

katsuraさま
はじめまして!ご訪問ありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。

バニラさま
ありがとうございます。
確かに、ご家族で見に行けたら楽しいと思います!
最後の最後まで、楽しませていただきましたので。
実は今回のチケット、eプラスのメルマガで、半額の情報が出ていたのです。
A席で見ましたが、¥9,000のところ、¥4,500で。
お得で嬉しかったのですが、それ以上に驚きました。

Taekoさま
ありがとうございます。
山口さんも良かったですが、阿部さんも存在感があって良かったです。
ジャベールの人間性を、よく表しているような。
テナルディエがひょうきんというのには納得です。
あの夫妻には、もっと笑いを取って欲しかったな、と思っていました。
ストーリー自体が明るくないので、そうだとおもしろそうと思うのですが。

pistacciさま
ありがとうございます。
ようやくの観劇でした!いつでも演っている…と思い、結局こんな遅くに…。
山口さんは、想像以上でした。
声がきれいなだけでなく、力強く、身のこなしもあざやかで。
調べましたら、四季のご出身なんですね。
失礼ながら、なんとなく納得です(鹿賀さんや市村さんも四季出身ですものね。)
次は「モーツァルト」を見たいなあと思っています♪

あんこさま
ありがとうございます。
ステージの大きさに、まずは驚きました。
歌舞伎座や国立劇場もこれくらいなのでしょうが、
当然古典芸能とは違いますし(笑)。
新感線が帝劇で上演されていたのは、意外な気もします。
でもあのような大きなステージだからこそ、できることもたくさんありますね。
「犬顔家」、行きたかったです…。
by 雛鳥 (2007-08-08 00:15) 

柴犬陸

友人は、レミゼが始まると、その期間は帝劇に通いづめです。
何パターンかある、キャストごとに楽しむようです。
そういう方も多いようですね。
私は、「ミス・サイゴン」や、あんこさんが書いておられる「SHIROH」、「エリザベート」など。
やはり一度で充分でした。
SHIROHが予想以上に面白かったです。
by 柴犬陸 (2007-08-09 00:51) 

雛鳥

柴犬陸さま
nice!&コメント、ありがとうございます!
「レミゼ」はキャストもたくさん入れ替わっていますし、
各パターンを追求するだけで、気が遠くなりそうです…。
事前にキャストが発表になっているので、計画が立てやすそうですね。
「ミス・サイゴン」はちょっと興味出てきましたので、
次の開演時には見に行きたいです(来年のようでした)。
新感線も見たいです…。
by 雛鳥 (2007-08-10 21:29) 

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