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「イル・ギオットーネ」 [食]

雑誌やテレビで京都特集があると、必ずと言って良い程登場するレストラン、
「イル・ギオットーネ」
京野菜を使ったおいしいイタリアンが食べられると、人気のお店です。
昨年、丸の内に東京店がオープンし、ずっと興味がありましたが、
予約の取りにくい人気店としても有名でしたので、様子を伺っていましたところ、
先日、平日に休みが取れましたので、意を決してランチの予約を入れました。
ランチ予定日の約3週間前でしたが、時間を遅めに設定したこともあってか、
すんなりと予約が取れ、良かったです。


東京駅丸の内口から徒歩3分程の、「TOKIA」1階にお店はあります。

明るい光が差し込む店内は、装飾があまりなくさっぱりとお洒落で、清潔感に溢れています。
私たちが通されたのは、お店奥の個室でした。
改まったランチでも何でもないので困惑しましたが、結果的にゆっくりできました。
ランチは、¥1,800、¥3,500、¥5,000の3種類で、¥3,500のコースにしました。

コース内容は、パン、前菜、魚料理、パスタ、肉料理、デザート、ドリンクです。
パンにはオリーブオイルが2種類添えられていました。
南イタリアのものと、北イタリアのもの。
南は個性的な香りが強めで瑞々しさがあり、北はまろやかで優しい味でした。

この日の前菜は、冷たいかぼちゃのスープ。

果物のように甘いかぼちゃは、しっとりしていてとてもおいしいです。
風味付けのバニラビーンズが、かぼちゃのパイを食べているような気にさせてくれます。
うに、タピオカ、そしてピスタチオのジェラートがトッピングされています。
うには生臭さが苦手ですが、今回食べたものは新鮮そのもので、
生臭さは全くなく、舌の上でとろけそうな食感が、何とも言えずおいしかったです。
一口で終わってしまうのが、勿体無い…。
タピオカはもっちりと食べ応えがあり、なめらかなスープに変わった食感でした。
ジェラートは、デザートのイメージが強すぎるので、スープに合わせるのは不思議でしたが、
甘さは全くなく、冷たさが氷のような役目を果たしています。
香りの良いピスタチオが溶けるにつれて、甘いスープの味を締めて行くようでした。

魚料理は、鰹のサラダ。

実は鰹も、生臭くて苦手でした…。
が、先ほどのうにの例から、絶対おいしいことが予想されましたので、
懸念を感じることなく、早速鰹から頂きました。
片側だけ軽く炙られた鰹から、新鮮さは十分感じ取れ、生臭さは皆無です。
ほど良く脂が乗り、柔らかくてとろけそうです。
新鮮野菜がたっぷり添えられていて、酸味のあるドレッシングでさっぱり頂きます。
野菜自体が甘いので、ドレッシングの酸っぱさがよく合います。
器に添えられている黄色い粒は、からすみです。
鰹も野菜も、素材本来の味を十分堪能できました。

パスタは、モッツァレラチーズとトマトのバジリコ風味。

そろそろお腹にたまってきた感がありましたが、ごろごろとたくさん入ったモッツァレラチーズと、
フレッシュバジルの爽やかな香りが、更なる食欲をそそります。
パスタの温度でとろとろにとろけたチーズが、トマトソースによく絡み、とてもおいしいです。
パスタと同じ細さに伸びたチーズを、パスタと共にフォークに巻き付けます。
パスタは、これぞアルデンテと言わんばかりの茹で加減が最高です。
つるりと口に入り、噛むともちもちの食感が、幸せな気分にさせてくれました。

メインの肉料理は、白金豚のインボルティーニ、スクランブルエッグとアスパラ添え。

プラチナポークとも呼ばれる白金豚、柔らかくて肉汁がたっぷりの、おいしいお肉です。
スライスしたポークを、ハーブ類と共に巻き、塊状にしてあります。
ジューシーなお肉に爽やかなハーブの香りが、何とも贅沢です。
スクランブルエッグにパルミジャーノチーズが溶け込んだソースが、お肉と非常に合い、
口の中でほどけていく食感が、たまらなくおいしいです。
二種類のアスパラも、驚くほど甘くておいしいです。
アスパラってこんなに甘い野菜なんだと、実感させられました。
かなりお腹がいっぱいになっていましたが、このお肉はもっと食べたい衝動に駆られそうでした。

そしてデザートは、紅茶のカタラーナ。

さっくりしたシャーベットのようなデザートで、スプーンを入れると繊細な層が剥がれるようです。
芳醇な紅茶の風味がとにかく良く、紅茶好きにはたまらないおいしさです。
上に添えられたバニラアイスが、重厚な風味と甘さで、本当においしいです。
アイスはバニラ派ですが、これほどおいしいバニラアイスは、初めてかもしれません。
あったら是非テイクアウトしたかったです…。

私的にパーフェクトなコースを終え、幸せな気分でお店を後にしました。
ひとつひとつの料理を、きちんと時間をかけて味わうことの大切さが、よくわかりました。
本当においしい料理を食べると、素材、調味料、手間等、その料理を構成する、
全ての要素が大切で、それをきちんと知りたいと思うようになります。
食に対する興味は尽きないので、次のお店を探すべく、精進したいと思いました。
そしてこのお店、次は誰と来ようかな、と次回を楽しみにさせてくれました。

因みに、帰りがけには隣の「ヴィロン」に寄り、パンを買いました。

渋谷の東急本店前に、お店ができた時から気にはなっていましたが、
今回丸の内で、初めてお店に入ってみました。
お腹がいっぱいの時は、他の食べ物を見てもあまり惹かれないものですが、
こちらはパンもケーキもおいしそうで、思わずショーケースに見入ってしまいました。
次の日の朝食に頂いたクロワッサンは、甘いバターの香りが贅沢で、
さっくりとした食感が嬉しく、とてもおいしかったです。


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コメント 5

あじゃ

こんにちは!
一度はいってみたいお店のひとつですよね~
そっか、丸の内にあるんですね
1800円からランチがあるのは、朗報。。
VIRONのパンといいナイスチョイス♪
やっぱり予約が必要なんかな??
by あじゃ (2006-07-31 10:02) 

「イル・ギオットーネ」本当に予約取るのが大変ですよね。
何回か行きましたが予約が面倒になって足が遠のいてます
平日の遅い時間のランチは比較的予約とりやすいようです。
個室もあるのでゆっくりおしゃべりしたいときはお薦めかも・・
料理も美味しいですがお皿も素敵ですよね
こちらので使ってるアレッシーのグラス気に入って購入して
自宅でも使ってます
写真に少し写っているのと同じかと??・
帰りにVIRONのパン定番ですよね
その後私は国際フォーラム抜けて有楽町エストネーション
ショッピングコースにしてます
by (2006-07-31 21:31) 

雛鳥

あじゃさま
こんにちは。nice!&コメント、ありがとうございます。
予約の電話をした際、予約は¥3,500のコースからと言われましたが、
実際お店に行くと、全コースのメニューを見せて頂けました。
リーズナブルな¥1,800からあるのは、嬉しいですよね。
平日の13:30頃に行きましたが、空席も若干あったようです。
でもやはり、予約をされた方が無難かと思います。
本当においしいので、是非行かれてみて下さい!

ジョンジョンジョンさま
こんにちは。ご訪問ありがとうございます。
既に何度か行かれていらっしゃるんですね。羨ましいです!
器も料理と合っていて、すごく素敵でした。
グラスはシンプルなのにどことなく凝った形がお洒落で、
手ですっぽり包めるかわいさがありました。
ご自宅で使われていらっしゃるなんて、優雅で素敵です。
早くも、また行きたい!という衝動に駆られています…。
by 雛鳥 (2006-07-31 23:51) 

TaekoLovesParis

どこかで読んで名前だけは覚えていた店だけど、実際行った雛鳥さんの
写真つき感想でとっても行きたくなったんです。行く時も「VIRON」が目にはいったので、このビルね、と簡単にわかりました。でも通り過ぎて(苦笑)
ブログ記事にするときは、リンクはらせてくださいね。多分来週になると
思うけど。
by TaekoLovesParis (2006-10-22 19:24) 

雛鳥

Taekoさま
行かれたんですね!夜のコース、かなり羨ましいです!
私も最初入り口が分からずに、JPモルガンのエントランス前をウロウロし、
警備員さんに見られ、かなり怪しかったと思います…。
因みに、「VIRON」もちょっとお洒落なランチメニューがあるようですので、
こちらも気になっています。
記事のアップ、楽しみにしています!
こんな拙い記事でよろしければ、リンク大歓迎です。
by 雛鳥 (2006-10-23 00:14) 

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